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両足を地面に付けられるようになった“義足のコウノトリ”(県立コウノトリの郷公園提供)
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両足を地面に付けられるようになった“義足のコウノトリ”(県立コウノトリの郷公園提供)
両足を地面に付けられるようになった“義足のコウノトリ”(県立コウノトリの郷公園提供)
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両足を地面に付けられるようになった“義足のコウノトリ”(県立コウノトリの郷公園提供)
手作りの義足について説明する松本令以獣医師=県立コウノトリの郷公園
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手作りの義足について説明する松本令以獣医師=県立コウノトリの郷公園

 兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市祥雲寺)の入院施設内で、1月21日に稲美町内のため池で地元住民らに保護された片脚のないコウノトリが、獣医師らのリハビリを受けて回復してきている。当初は衰弱して立ち上がれなかったが、2月初旬には再び立ち上がれるまでに。野外に戻ることは難しいが、獣医師が手作りした義足を着けてもらい、両足で立てるよう訓練を続けている。(阿部江利)

 “義足のコウノトリ”は個体番号「J0325」で、昨年5月に豊岡市内で生まれ、7月末に巣立った雌。既に9月下旬には左足の指が腫れ、片脚で過ごしていた。保護しようとした当日に他府県へ移動。京都府や徳島県を転々とし、徳島県内で左脚の下半分を壊死で失った。その後、12月下旬からは0~2歳くらいの若鳥の群れと一緒に加古川市に飛来。今年1月21日、稲美町の水を抜いたため池で動けなくなり、住民に保護された。

 翌22日から同公園で、松本令以(れい)獣医師(45)らが治療を始めた。当初は栄養状態も悪く、体重も軽かったが、同25日には体を起こして自分で餌を食べられるようになり、2月4日には再び立ち上がれるまで回復。同5日から、残った右脚の負担を軽くするため義足を着けての治療が始まった。

 義足は軽量化のため、100円均一の店で購入した野球の応援用ミニバットと突っ張り棒を組み合わせ、接地部にプラスチック製のけん玉の玉とゴムシートを付けた。脚に包帯を巻いて装着すると、4カ月近く片脚で暮らしていたため、嫌がっている様子だった。

 その後、1日2~3回ある餌の時間に5~10分のリハビリを開始。餌を与えながら、固まってしまった「かかと関節」をゆっくり曲げ、2本脚で立つ感覚を取り戻す練習をした。2月14日には両足を地面に付けて休めるようになり、現在も両足立ちを訓練している。

 松本獣医師によると、ここまでの回復は順調。右足の裏にも傷があり、こまめな観察が必要。片脚生活が長かったため、人の動きを観察し、自分が動く必要があるかを判断している様子で、「片脚で生きる力を身に付けられており、生命力や適応力がすごい」という。

 最初にけがをした理由は分からないが、狩猟用のわなにかかったか、ヘビにかまれた可能性が考えられるという。松本獣医師は「電線をはじめ人工物によるけがが後を絶たない。コウノトリにとっても安全な環境が整っていってほしい」と話している。

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