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料亭だった建物を改装した「とゞ兵」。リニューアル後の内覧会としてアートイベントなどが開かれた=豊岡市中央町
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料亭だった建物を改装した「とゞ兵」。リニューアル後の内覧会としてアートイベントなどが開かれた=豊岡市中央町

 アートなどの発信拠点として再生が進む兵庫県豊岡市中央町の旧料亭「とゞ兵」の内覧会が20、21の両日行われた。廃業していた料亭を改装して、ギャラリーや芸術イベントなどに使える複合施設に生まれ変わった。飲食のテークアウトや物販に加え、レコードの「視聴会」など音楽イベントも開き、中心市街地での「遊び場」としての活用法を提案した。(桑名良典)

 とゞ兵の建物は、築約90年で、木造と鉄筋コンクリートの部分からなる一部3階建て。延べ床面積は約1200平方メートルで、結婚式場や70畳以上の大宴会場、個室などがあった。

 豊岡市などで設計施工業を手掛ける小山俊和さん(43)らが、改装を手掛けてきた。シェアキッチンも備え交流イベントを開けるほか、起業家向けのオフィスとしての活用も見込む。

 内覧会では、服飾雑貨の販売やコーヒーアートの展示などが行われた。また、中庭にテントを設け、スパイスカレーやタコス、「コウノトリ育むお米」を使ったおむすびも販売された。

 コーヒーアートのライブペイントを行った余根田直樹さん(43)=京都府京丹後市=は「芸術を身近に感じてもらえた。芸術家や起業家に市民も集まり、輪が広がることを期待したい」と話していた。

 とゞ兵は4月上旬から施設スペースのレンタルを開始する予定。小山さんは「2日間の内覧会で、多くの世代の人が、それぞれの楽しみ方を感じてもらえた。若者にとって面白い場にしたい」と意気込みを語った。

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