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豊岡市で初めて、円周が残った形で見つかった円筒埴輪=豊岡市立歴史博物館
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豊岡市で初めて、円周が残った形で見つかった円筒埴輪=豊岡市立歴史博物館
コウロギ古墳で測量をする中学生たち=豊岡市中郷(豊岡市立歴史博物館提供)
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コウロギ古墳で測量をする中学生たち=豊岡市中郷(豊岡市立歴史博物館提供)

 兵庫県豊岡市日高町祢布の市立歴史博物館で開催中のミニ企画展「なぜ?なに?!埴輪(はにわ)」の展示にこのほど、6月上旬に同市内で発見された埴輪が加わった。「円筒埴輪」と呼ばれる埴輪の一部だが、円周が完全に残った状態で見つかるのは市内では初めて。「トライやる・ウィーク」で地元中学生が古墳の測量を体験した際に、職員が発見した。中学生も発見の最前線に立った。(阿部江利)

 同館学芸員の仲田周平さん(31)によると、円筒埴輪が見つかったのは同市中郷の「コウロギ古墳」。トライやるの中学生に、同館の展示の裏側や発掘現場を体験してもらおうと、昔からよく埴輪の破片が見つかっていた同古墳を選び、測量をしてもらった。

 今年は日高東、日高西中学校の7人が参加。同古墳を測量するのは初めてで、仲田さんら職員2人が指導役として同行。生徒たちと一緒に埴輪の破片を探して歩いているとき、円筒埴輪の一部が地上に露出しているのを職員が見つけたという。

 見つかった埴輪は、直径約18センチ、高さ約15センチ。同古墳は東西に延びる尾根の先端にあり、ひつぎを納める古墳の頂上部から西に下った斜面にあった。表土が雨などで洗い流されるときに上半分は削り取られたとみられるが、最初に置かれた位置からほとんど動いていないとみられる。

 中学生たちの測量で、同古墳の頂上部の形状が明らかになった。平らな頂上部は東西15メートル、南北18メートルの丸い円墳とみられ、見つかった埴輪の形から5世紀中ごろにつくられたとみられる。埴輪の破片は頂上部でも見つかっており、頂上と、円周の残った埴輪が見つかった古墳の裾とで2重に埴輪が並べられていたことが想定される。朝来市の茶すり山古墳と形が似ており、形をまねた可能性もある。

 生徒たちも次々に埴輪の破片を見つけ、教科書に載っている埴輪が目の前にあることに驚いた様子だったという。仲田さんは「トライやるがなければ現地には行っていなかった」と笑い、「豊岡の古墳についてはまだ不明な点が多い。どんな時代にどんな古墳があったのかを知る貴重な手がかりになる」と話す。ミニ企画展は8月末まで。

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