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コミュニケーションについて学ぶ旅館のスタッフたち=小林屋
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コミュニケーションについて学ぶ旅館のスタッフたち=小林屋

 城崎温泉街(兵庫県豊岡市城崎町湯島)の老舗旅館「小林屋」が、新型コロナウイルス禍でできた空き時間を生かし、従業員のスキルアップ研修に力を入れている。“その道のプロ”の地元住民を講師に招き、コミュニケーションや、日本酒に関する知識、食器を修復する技術「金継(きんつ)ぎ」などを研修。にぎわいが戻る日を見据え、おもてなしの質の向上を目指して模索を続けている。(阿部江利)

 3度目の緊急事態宣言があった今春。永本冬森(ともり)代表取締役(47)によると、同旅館でも予約が入った日に限った飛び石営業が続いた。温泉街の人通りも平年の5~8割減と少なく、従業員のモチベーション維持が課題になっているという。

 瀬戸物商がルーツという同旅館は、器へのこだわりを大事にしている。食器の割れや欠けを直す金継ぎ職人や、食事に出す日本酒を扱う酒店など、同旅館と縁のある「プロ」たちとのつながりを生かして学びの場をつくろうと、今春からさまざまな研修に取り組んでいる。

 6月からは、地元写真館のカメラマンで元アナウンサーの井垣真紀さん(49)を講師に招いてコミュニケーション講座を実施。従業員間でのやりとりや宿泊客との意思疎通がマスク越しでも十分にできるよう、話し方や聞き方、伝え方のこつを学んでいる。

 24日の2回目の講義には、永本さんや料理長、接客係など約10人が参加。「コミュニケーションには相手への尊敬や思いやりが不可欠」との心構えから、はっきり発声するこつまで幅広く学んだほか、事前に要点をまとめて1分間で自己紹介する課題などに挑戦した。台湾やベトナム出身の若者も働いており、国際色豊かなPRが飛び出した。

 永本さんは「コロナで大変な時期だからこそ、学びという種をまき、本人の喜びや意欲向上につなげたい」と意気込んだ。

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