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全国新酒鑑評会に出品した「但馬」が金賞を受賞した此の友酒造の木村祥三社長(左)と杜氏の勝原誠さん=此の友酒造
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全国新酒鑑評会に出品した「但馬」が金賞を受賞した此の友酒造の木村祥三社長(左)と杜氏の勝原誠さん=此の友酒造

 兵庫県朝来市山東町矢名瀬町、此の友酒造の代表銘柄「但馬」が、新酒の出来栄えを競う2020年度の「全国新酒鑑評会」で金賞を受賞した。19年度は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて審査が中断したが、18年度までは6年続けて金賞を受けており、今年で7回連続。同酒造の木村祥三社長(62)は「コロナ前と比較して出荷額は3~4割程度落ち込む状況が続くなど暗い話題が多い中、明るいニュースで従業員のモチベーションも上がると思う」と喜ぶ。(竜門和諒)

 同鑑評会は1911(明治44)年に第1回が開かれ、酒類総合研究所(広島県)などが主催する。同研究所の職員や各国税局の鑑定官、全国の杜氏(とうじ)らが審査し、入賞酒と金賞酒を選ぶ。今年は821点が出品され、413点が入賞、207点が金賞に輝いた。

 「但馬」は兵庫県産の山田錦を精米歩合38%まで削り、地下水を利用して醸す大吟醸酒。杜氏の勝原誠さん(48)によると、20年度は夏の高温で原料米が硬くなり水に溶けにくかったことに加え、冬の低温で発酵過程の温度管理も難航。勝原さんはタンクに保温マットを巻き、内部に電球をつるして温度を調節するなど、神経をすり減らす作業が続いたという。

 出来上がった新酒は果実のような華やかな香りと上品な味わいに。米が溶けにくかった影響で「後味が良く、すっきりとした味わいになった」という。720ミリリットル入り(5500円)は220本、1800ミリリットル入り(1万1千円)は60本限定で、但馬の各酒販店などで販売している。

 勝原さんは「感動と笑顔を与える酒造りを目指した結果の金賞受賞は名誉なこと」と喜ぶ。一方で勘も必要な酒造りの技術伝承が課題といい、「今後は後進の育成にも力を入れ、世界に誇る技術と文化を次の世代に引き継いでいきたい」としている。

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