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プイエイの事前説明会に集まった地元住民ら=田結庄会館
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プイエイの事前説明会に集まった地元住民ら=田結庄会館
街歩きの試演会で参加者に説明する高野桂子さん(右)=豊岡市出石町田結庄
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街歩きの試演会で参加者に説明する高野桂子さん(右)=豊岡市出石町田結庄
聞き取り取材をする脚本指導・演出担当のごまのはえさん=ヒグラシ珈琲(毛帽子事務所提供)
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聞き取り取材をする脚本指導・演出担当のごまのはえさん=ヒグラシ珈琲(毛帽子事務所提供)

 9日に開幕を迎える予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で中止となった「豊岡演劇祭2021」。今年は地域の要素を盛り込んだ作品や、市民参加型の演目も多く予定されていた。一部はオンラインなどで公演されることが決まり、実施を探る動きもある。すでに地域に入って準備を進めていたアーティストや、自主上演を行う作品などを紹介する。(石川 翠)

 福岡市を拠点に活動する劇団「PUYEY(プイエイ)」は8月中旬、兵庫県豊岡市出石町の田結庄地域を作品の舞台に選んだ。無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使用し、まちなかを歩きながら送られてくるメッセージに従っていくと物語になっていくという作品で、8月から出石に入って調査を始めていた。

 実現に向けて田結庄通りの商店街で毎月イベントを開催している女性グループ「イロドリ」の古橋緋香里さん(30)らが協力し、商店街の店主らに呼び掛けた。8月初旬には田結庄会館に約20人が集まり、「まちが劇場になる仕掛けで、来場者に自然に話し掛けるなどしてほしい」などと説明を聞いた。中旬には試演会も行われた。

 プイエイの高野桂子さん(33)は「最初は城下町の町並みに目を奪われたが、よく見ると用水路に花が飾ってあったり、道路にお祭りでみこしを引きずった跡があったりして、観光地としての景観と人の営みが共存しているのがすてきだと思った。観客が地元の人と出会い、『また出石に行きたい』と思ってもらえるかを念頭に創作を進めた」と話した。「11月に振り替え公演ができないか模索中」という。

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 オンライン上演が決まっている団体もある。一般社団法人「毛帽子事務所」(京都市)は、昔の豊岡の風景や人が映っている写真、思い出話を集めて短編戯曲をつくり、俳優に演じてもらいながら読み合わせをするリーディング公演「豊岡物語」を披露する。

 7月から豊岡市で取材を始め、8月中旬までにコーヒー専門店「ヒグラシ珈琲」や洋装店の店主などを訪ね、5回のリサーチを重ねてきた。1959年の伊勢湾台風の際に水に漬かった商店街の写真などを見ながら、当時の話を聞いたという。併せて地元で戯曲講座を開き、取材で集めた素材を使って市民に脚本を創作してもらっている。5~10分程度の短編作品約10本を予定している。

 同法人の高原綾子代表(39)は「白黒写真も多く、時代を超えた地域のつながりがもてる。作品化することで、写真や話を提供した本人も気付かなかった別の見え方が出て、広がりが生まれる」と話す。10月1~31日にオンラインで視聴(千円)できる。

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 今月11、12日には、唯一の劇場公演「豊岡かよっ!」が豊岡市民プラザ(同市大手町)で上演される。旧市町の合併をテーマにし、市民の声や当時の情報などを基につくり上げた作品で、劇団「南河内万歳一座」(大阪市)の劇団員と市民が出演する。但馬地域在住者限定。2千円(当日200円増)、大学生千円(同)、高校生以下無料。

 演劇祭に合わせて発行しようと、アーティストの高山玲子さんが市民の記憶に残る建物や場所などを文章や地図でまとめた冊子「演劇の町」の販売も始まった。

 開催される公演などの詳細や申し込みは、豊岡演劇祭のホームページで確認できる。

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