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発泡スチロールの破片など漂着した海洋ごみを拾い集める参加者=猫崎半島
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発泡スチロールの破片など漂着した海洋ごみを拾い集める参加者=猫崎半島

 世界的に深刻な海洋ごみの問題を考えようと、兵庫県豊岡市竹野町竹野の猫崎半島で9日、海岸を清掃するイベントが開かれた。住民や大学生ら約60人が参加。漂着するプラスチックごみなどが自然環境や生態系に及ぼす影響について理解を深めた。(末吉佳希)

 豊かな海づくりを推進する日本財団(東京)と、プラスチックごみの削減計画などに取り組む豊岡市が主催した。

 同財団や環境省によると、海洋ごみは、世界でペットボトルや発泡スチロールなど年間約800万トンが発生し、国内では約2~6万トンが海に流出。一部は海流や波などで「マイクロプラスチック」と呼ばれる細かい破片になり、鳥や魚が餌と間違えて食べる上、その魚を食べる人体への影響が問題視されている。

 参加者はこの日、4~7人ずつに分かれて、半島南側を中心に清掃。岩の隙間に入ったペットボトルを引き抜いたり、雪のように積もった発泡スチロールの破片を火ばさみで集めたり、トラック2台分のごみを約2時間かけて拾った。

 豊岡小2年の男児(7)は家族と訪れ、「大好きな海を守るため、たくさんごみを集められた」と満足げな表情を見せた。

 豊岡市の芸術文化観光専門職大学1年の女子学生(18)は「きれいな日本海にこんなにたくさんのごみがあるなんて」と驚き、「アーティストには作品を通じてさまざまな問題を提起する役割もある。大学でこの経験を生かしたい」と話した。

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