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矢田川で取れたアユを使った郷土料理「なれずし」=道の駅「あゆの里矢田川」
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矢田川で取れたアユを使った郷土料理「なれずし」=道の駅「あゆの里矢田川」
なれずしを販売する田中勝英さん(左)と真智子さん夫妻。勝英さんの手には大物の「尺アユ」=道の駅「あゆの里矢田川」
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なれずしを販売する田中勝英さん(左)と真智子さん夫妻。勝英さんの手には大物の「尺アユ」=道の駅「あゆの里矢田川」

 兵庫県香美町の矢田川で取れたアユを使った郷土料理「なれずし」が16日、道の駅「あゆの里矢田川」(同町村岡区長瀬)で発売される。同町の田中勝英さん(65)と、妻真智子さん(61)が商品化して7年目。チーズのような独特の香りと酸味がくせになる逸品で、酒のさかなとしても人気が高い。夫妻は「例年より量は少ないが、今年も自信を持って届けられる」と出来栄えに胸を張る。(金海隆至)

 同町の矢田川中流域で古くから冬場の保存食として作られ、秋祭りや祝いの場で振る舞われてきた。しかし、近年はアユの漁獲が低迷し、作り手も減る中で、伝統の味を守ろうと、勝英さんが2015年、真智子さんと商品化。以来、調理法の講習会を開くなど作り手を増やすための活動を続けている。

 勝英さんは今春、稚魚の放流や産卵場の整備などに取り組む矢田川漁協の組合長に就任。今季は長年の事業の成果か、6月の漁解禁前から天然アユの遡上(そじょう)が多く見られ、豊漁への期待が高まったという。今月上旬までの刺し網漁による自身の漁獲は、長梅雨や台風で夏場に水量が増えた影響で例年より少ない300匹程度にとどまったが、30センチを超える大物「尺(しゃく)アユ」が初めて取れたといい、「久々にいいシーズンだった」と喜ぶ。

 なれずしは、アユの内臓を取り除いて水洗いし、塩漬けにした後、ごはんで挟んだ状態でおけの中に何層も重ね、約1カ月発酵させると出来上がる。

 9月中旬、約160匹を選んで、発酵に最適という20~22度前後の気温を見計らって作り始めた。10月に入って暖かい日が続いたため、通常より約1週間早く完成したが、真智子さんは「風味も香りも良く、まずまず」とほほ笑む。

 新型コロナウイルス禍に見舞われた昨季は、売れ残った在庫も、地元のファンに食べてもらいたいと配って回った。勝英さんは「毎年、なれずしを待っている人がいる。コロナにも負けずに作り続けたい」と快活に話した。

 15~25センチのサイズ別に真空パックに包み、冷凍して販売。702円(小)、864円(中)、1080円(大)、1404円(特大)の4種類。道の駅「村岡ファームガーデン」(同町村岡区大糠)でも中サイズを販売する。賞味期限は6カ月。道の駅「あゆの里矢田川」TEL0796・95・1369

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