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無線施設「ボル・デメ」を見学する大学生や高校生ら=但馬空港
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無線施設「ボル・デメ」を見学する大学生や高校生ら=但馬空港

 但馬空港(兵庫県豊岡市岩井)の運営会社「但馬空港ターミナル」が、飛行機に方向や距離を知らせる無線施設で、今春に運用廃止になった「VOR・DME(ボル・デメ)」を観光に活用しようと、同市内の芸術文化観光専門職大学と豊岡総合高校の学生・生徒と連携して検討を始めた。現地見学会では、直径30メートル、高さ15・5メートルの大きな構造物を間近で見たり、登ったりしながら考えを巡らせていた。

 ボル・デメは飛行機が正確な航空路を飛べるように無線で空港との位置関係を知らせるための施設。飛行場には必ず設置されているが、近年は衛星利用測位システム(GPS)で運用ができるようになってきているため、同空港では老朽化も相まって3月に廃止された。

 一方で、撤去にも費用がかかり、高台に設置されて眺望もいいことから、同社が観光資源として活用を検討。2校に依頼し、自由な発想でアイデアを出してもらうことにした。

 現地見学では学生24人、生徒15人が参加。同社から委託されている航空機安全運航支援センターの無線担当倉知慶一郎さん(61)から施設の説明を聞いた。補修用の階段で半分まで登って上部を見たり、美しい尾根が見える周囲の眺めを確認したりした。

 豊岡総合高校環境建設工学科3年の女子生徒(18)と男子生徒(17)は「アスレチックができたらと考えたけど、大がかりな補強が必要になりそう。大学生にはどんなデザインがいいかを聞いてみたい」。芸術文化観光専門職大学1年の女子学生(20)は「但馬で育った高校生と、外から来た大学生の視点を併せて新しいことを考えたい」と話していた。

 今後それぞれでグループに分かれて複数の案を出し、1月に発表会をする予定。(石川 翠)

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