今シーズンから阪神タイガースの主将となった坂本誠志郎選手が、故郷の兵庫県養父市立養父中学校の生徒とオンラインで交流した。生徒会の主催で、コロナ禍で制限の多い学校生活に元気をもらおうと企画した。坂本選手は「夢に向かい自分を信じ、可能性を広げて」と、後輩たちにエールを送った。(桑名良典、有島弘記)
坂本選手は養父中学校のOB。大阪の履正社高から明治大に進んだ。2015年のドラフト会議で2位指名を受けて阪神に入団して、活躍を続けている。
交流会は同校の生徒に加え、養父小学校にも配信され、児童が参加した。生徒会のメンバーが質問をぶつけるかたちで進められた。「主将になって今どんな気持ち」「今季の優勝へカギになる選手は」「捕手としてバッターを観察するときに、どこを見ますか」などと聞いていった。
坂本選手はまず「選手間投票で選ばれたので、すごくうれしいが責任が大きい」と回答。注目選手については「打者は佐藤輝明選手と投手は藤浪晋太郎選手。一球で球場の雰囲気を変えられる」と説明した。捕手としては「打席での足の置き場所や構えのバットの位置など、普段と違う点を探すことが大事」と話した。
依頼の手紙を書いた生徒会長の2年吉田幸大さん(14)は「自分の可能性を信じて努力する大切さを感じた」と感激した様子だった。交流会後、報道陣の取材に坂本選手は「仲間やファンに恵まれて主将をさせていただいている。僕のちょっとした力で、選手やファンのみなさんらに幸せな思いをしてもらえるようにやっていきたい」と話していた。
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