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特注のランドセルはマグネット式で開けやすくなった=タカアキ
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特注のランドセルはマグネット式で開けやすくなった=タカアキ
永島舞有ちゃん(左から3人目)一家の記念撮影の様子=タカアキ
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永島舞有ちゃん(左から3人目)一家の記念撮影の様子=タカアキ

 かばんメーカー「タカアキ」(兵庫県豊岡市九日市下町)が手に障害のある新1年生のために特注ランドセルを作った。受け渡しの日に、同社が家族の記念撮影イベントを企画。映画「浅田家!」のモデルとなった写真家・浅田政志さん(42)がシャッターを切った。(丸山桃奈)

 今春小学校に入学する京都府京丹後市の永島舞有(まある)ちゃん(6)は先天性の難病がある。手足ともに親指以外の4本がくっついた状態だった。手術で手の指が離れたが関節をうまく曲げられず、人さし指と中指の間で物をつかむ。つまみを回すランドセルは片手で開けられないという。

 使いやすいランドセルで学校に通わせてあげたい-。父親の健治さん(42)と母親の有希さん(42)はランドセルがよく売れる夏に探したが見つからない。「もっといいのがあれば」。そんな中、同社が2020年から新型コロナウイルス禍を受けて新規事業としてランドセル製造に乗り出したことを知り、昨秋、相談に訪れた。話を聞いた同社の宿南(しゅくなみ)孝弘社長(61)は「かばん屋の心意気を発揮したい」と快諾した。

 2月初めの受け渡しには、姉2人を含めた家族5人で同社を訪問。宿南さんが舞有ちゃんの指の動きの確認を重ねて、留め具はマグネットで下向きに引っ張ると開け閉めできるように工夫。内部のファスナーは小さな輪っかにひっかけて親指だけで開けられるようにし、肩からのずれを抑えるための仕組みも取り入れた。世界に一つだけのランドセルに仕上がった。

 背負って走り回った後、照れながら「ありがとう」と舞有ちゃん。宿南さんは「喜ぶ姿が見たくて仕方がなかった」とつぶやいた。有希さんは「ランドセルを見て、作ってくれたことを思い出して、楽しく学校生活を送ってほしい」と目を細めた。

■写真家・浅田政志さん喜ぶ家族の笑顔撮影

 写真集「浅田家!」で知られる浅田政志さんは、自らの家族を被写体にした「家族写真」をテーマに撮影を続けている。今回は、知り合いのかばんメーカー「タカアキ」から依頼を受け、快く引き受けた。

 ランドセルを引き渡した今月初め、三重県から同社を訪れた浅田さんは永島舞有(まある)ちゃんの一家と初めて対面。舞有ちゃんが遊んでいたキッズスペースが撮影場所となり、棚には赤や白など色鮮やかなランドセルが並べられた。

 舞有ちゃんの両親と姉の4人もランドセルを背負って、家族の中心には舞有ちゃんがいる。特注のランドセルにおもちゃを入れたり、ふたを開けたり閉めたり。家族は笑顔で舞有ちゃんを見つめていた。

 撮影後は舞有ちゃんが浅田さんのカメラで両親らを撮影したり、浅田さんに抱っこされたり。浅田さんは「持ち前の明るさで、たくさん友達をつくって勉強も楽しんでもらえたら」と願っていた。

 撮影した写真は、永島家にプレゼント。同社のホームページにも掲載している。

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