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「矢田川通信」を発刊した阿瀬大典駅長=道の駅「あゆの里矢田川」
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「矢田川通信」を発刊した阿瀬大典駅長=道の駅「あゆの里矢田川」
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「矢田川通信」を発刊した阿瀬大典駅長=道の駅「あゆの里矢田川」

 道の駅「あゆの里矢田川」(兵庫県香美町村岡区長瀬)の阿瀬大典駅長(44)が、ミニコミ紙「矢田川通信」を発刊した。軽い気持ちで始めた神社巡りや山歩きにのめり込んでしまったといい、趣味が高じて調べ尽くしたという地元の歴史や地理の解説に「オタクの本気」(阿瀬駅長)を垣間見ることができる。(長谷部崇)

 グーグルマップで香美町の神社を検索すると、鳥居や本殿の画像の投稿者は、かなりの頻度で「アセダイスケ」と表示される。そう、阿瀬駅長だ。

 近年、山歩きや神社巡りに没頭してきた。町内の神社は海沿いや山頂などの難所も含めてほぼ全て参拝したという。訪れた神社はドローンも使って最高の構図で撮影し、グーグルマップに投稿。神社を訪れようとする人たちは事前にネットで下調べするはずで「地域の観光を下支えできれば」との思いがあるからだ。

 数年前、「日本一ダメな道の駅」として名をはせ、「アニメオタク」として人気バラエティー番組にも取り上げられたが、実は「自分のやり方で地域貢献したい」という気持ちが人一倍強く、約1年前から老若男女が幅広く関心を持つ神社の勉強を始めた。

 「同じ祭神でも神社によって字が違ったりして、そういうのは調べ尽くさないと気が済まない」と、オタクの血をたぎらせる阿瀬駅長。歴史書「校補但馬考」やさまざまな地誌のほか、日本書紀や古事記までひもとき、講演会にも招いた歴史作家、関裕二さんの著作などを読みあさる。今、同駅の食堂の本棚は「行け! 稲中卓球部」「うる星やつら」などのコミック本のそばに、日本書紀や万葉集が平積みされるカオスな状況だ。

 「道の駅の駅長である以上、町内に知らない場所があるのはよくない」と始めた山登りも、最初は軽トラで林道や作業道を行けるところまで走らせていたのが、道なき道を尾根沿いに歩くようになり、今では町内の山を片っ端から踏破している。

 そうした趣味を通じて得た知見を地域に還元しようと、矢田川通信を発刊した。今月1日に出した創刊号では矢田川流域の神社文化を取り上げ、出雲のスサノオを祭る神社が圧倒的に多いことなどを紹介する。椋橋(くらはし)神社(香住区小原)では、祭神の伊香色雄命(いかがしこおのみこと)がサケに乗って矢田川を小原までさかのぼり、村岡区岡田まで泳いだサケは鮭大明神になった伝説などにも触れる。

 すでに10号まで発行し、山歩きやお薦めのツーリングコースなど、独自の視点で地域の魅力に迫る。A4判で、道の駅を訪れた人への特典として無料配布する。火曜定休。TEL0796・95・1369

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