■気分はハイジ、絶景ブランコ
標高約585メートルの愛宕山の麓に園地が広がる。その頂から周囲を見渡すと、山並みの向こうに日本海の水平線がちらり。新設されたブランコに乗って空に近づけば、誰もが「アルプスの少女」の気分で大自然を満喫できる。
1994年、但馬牛のPRと生産振興の拠点としてオープンした。約36・2ヘクタールの敷地には、牛舎や名牛の歴史を学べる「但馬牛博物館」、ヤギや羊、ウサギなど100頭近くを飼う小動物舎などが点在する。約1・5ヘクタールの「動物ふれあい広場」では、放牧された動物を間近に見学できる。
今年4月16日には、愛宕山山頂の近くにブランコがお目見えした。その名も「愛夢鞦韆(あいむぶらんこ)」。1人用が2基並ぶ。転落防止用の安全具が備え付けられ、子どもから大人まで楽しめる。
ブランコへはゲレンデリフトで。冬季以外も土日・祝日は運行しており、ブランコは利用を増やす起爆剤として期待されている。
昨春、芝生広場に大型遊具が登場し、家族連れが増えつつある。担当者は「遊具で遊んだ後、涼しげな山頂でブランコに揺られながら景色を楽しんでほしい」とアピールする。
ゴールデンウイーク(GW)は年1回の羊の毛刈り体験(3、4日)や、牛革を動物の形に切り抜いてストラップとコースターを作るレザークラフト体験(4日)を楽しめる。木曜休園(5日は開園)。
入園無料。県立但馬牧場公園TEL0796・92・2641
(末吉佳希)
【行き方】国道9号を新温泉町の湯村温泉に向かって北上。温泉街近くの「歌長北交差点」を南に折れ、約6キロ先。
【連載一覧】
【1】須磨海岸(神戸市須磨区)
