日本海が育む天然ワカメの収穫が兵庫県新温泉町の三尾地区で始まった。10年以上前から同地区内で地域活性化に励む「御火浦(みほのうら)村おこしグループ」が早朝から加工場に立ち、パック詰めなどの作業に追われている。
同地区周辺のワカメは、独特の磯の香りとぷりぷりとした歯ごたえが特徴。
夜明けとともに始まる収穫は、同地区沿岸約15キロの岩場で行われ、船上から箱眼鏡で海中をのぞきながら長さ約5メートルの鎌で刈り取る。加工場では、同グループの女性メンバーが特産品「天然冷凍生わかめ」の出荷を始め、1本を50センチ前後に切りそろえた後、次々と真空パック詰めしていった。
同グループの脇本松夫さん(74)は「栄養分を含んだ山水のおかげで品質は十分。旬の味覚を届けたい」と話す。商品は町内の道の駅や地元のそば店などに卸される。1キロ1100円、500グラム600円、200グラム300円など。
御火浦村おこしグループTEL0796・80・1458
(末吉佳希)
