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複式学級で算数を勉強する3・4年生。人数が少ない分、きめ細やかに指導できるメリットも大きいという=佐津小学校
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複式学級で算数を勉強する3・4年生。人数が少ない分、きめ細やかに指導できるメリットも大きいという=佐津小学校
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 少子化が深刻な兵庫県香美町で、小学校の統廃合が現実味を帯びてきた。町内の児童数は今後5年間で3割減る公算が大きく、2027年度の全校児童数は奥佐津小と余部小が各8人まで減るほか、5校が10~20人台で推移、減少する見込み。町や町教育委員会は夏をめどに、統廃合の基本的な考え方を示すとしている。(長谷部崇)

 同町では11~14年にも小学校の統廃合を検討したが、いずれの学校でも存続を求める声が多く、見送った経緯がある。しかし、その後も少子化に歯止めがかからず、13年度に934人いた児童数は、27年度に487人まで半減する見通しだ=グラフ。

 町内10校のうち、香住小を除く9校は、どの学年も1クラスか複式学級(余部小の1年は0人)で、二つの学年で一つのクラスをつくる複式学級は現在4校で採用しているが、27年度には香住小と小代小を除く8校まで増えるとみられる。

 町教委は、小規模校の同学年同士で合同授業をする「学校間スーパー連携チャレンジプラン」(年間30時間程度)に取り組んできたが、最近では、合同授業でも児童数が10人ほどにしかならない状況も起きており、香住区では香住小以外の5校で集まっても20人に満たない学年もある。

 保護者らから学校再編を求める声が強まってきたことを受けて、町教委は、香住区の6校と村岡区の3校について、区ごとの統廃合を検討。再編計画の参考とするため、各校で「学校再編懇談会」を順次開いている。特に香住区の周辺部では児童数の減少が深刻で、香住小を軸に検討を進めるとみられる。

 3月10日に開かれた長井小(香住区大野)の懇談会では、「集団の中で多様な考え方に触れる機会や切磋琢磨(せっさたくま)する機会が必要」と統合を訴える声が相次ぐ一方で、「少人数なりにきめ細やかな指導を受けることができる」と存続を求める声も寄せられた。

 浜上勇人町長は「統廃合する場合は校名や校歌、通学方法などの調整も必要になり、どんなに早くても24年度」との見方を示した。香美町では現在、香住区で3台、村岡区で2台のスクールバスを運行しているが、町民バスやJRで通学する子もおり、再編統合する場合は遠方まで通う児童の通学手段の確保が課題になりそうだ。

【香美町の小学校再編】町教委はこれまで、各校区の保護者や住民を対象に開く「学校版教育環境会議」のアンケートで、出席者の3分の2以上が希望した場合に、学校の統廃合を検討するとしてきた。しかし、2020年度に奥佐津小と佐津小(いずれも香住区)で統合を求める声が3分の2に迫り、町教委が主導して再編計画を作成する方針に転換。今年1月に策定した「第2期教育振興基本計画」では「学校園の在り方に不安を抱き学校再編を望む保護者が多くなってきている」「学校再編を推進していく必要がある」とした。小代区唯一の小代小については児童数の減少幅が少なく、存続を求める声が地元に根強いとして、統廃合の対象から外している。

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