2021年度の兵庫県・但馬地域のスキー場入り込み客数が計48万3700人となり、前年度に比べて21・6%増加したことが、但馬県民局のまとめで分かった。21年12月の後半から安定的な降雪に恵まれたほか、4年ぶりに春スキーが実施されたことで、2年連続の増加となった。(丸山桃奈)
統計が残る1985年度以降で最大の入り込み客数は、95年度の144万1千人。しかし、雪不足や冬季レジャーの多様化などでスキー客は年を追って減少傾向にあり、新型コロナウイルス禍の影響を受け、2019年度は16万3千人と過去最低に落ち込んだ。20年度は39万8千人で19年度を大きく上回ったものの、ピーク時に比べると3分の1の水準にとどまる。
21年度は大雪が続き、4月10日までリフトを稼働させたスキー場もあった。営業日数は前年度と比べて5~33日長くなった。これに伴い、スキー場周辺の宿泊者数も4万8500人と、前年度に比べて62・2%増えた。
地域別の入り込み客数は次の通り(かっこ内は前年度比)。
神鍋高原=13万9700人(29・5%増)▽養父市大屋町=2万4200人(44%増)▽同市関宮地域=11万9400人(21・1%増)▽香美町村岡区=14万8700人(9・4%増)▽同町小代区=4万7300人(31%増)▽新温泉町=4400人(69・2%増)
■過去5年で最多の降雪量
但馬地域を訪れたスキー客が2年連続で増えたのは、降雪量の増加が背景にある。但馬県民局によると、2021年度の降雪量は過去5年で最多に。県が同年度に稼働させた除雪車の台数も、前年度の実績に比べて約5割伸びたという。
同県民局によると、豊岡と新温泉、養父の3土木事務所から計2867台が稼働し、前年度の1891台から大きく伸長した。朝来市和田山で21年12月末、24時間降雪量が観測史上最大の71センチを記録。年度平均の積雪量も豊岡市、香美町村岡など4地点で433センチと、前年度平均(313センチ)を大きく上回った。
県が管理する道路の除雪総延長は876キロだが、降雪による車の立ち往生や渋滞などの目立った通行障害はなかったという。
豊岡土木事務所の担当者は「除雪業者の高齢化も進み、担い手が少ない状況だが、どの地域も丁寧な除雪ができたのでは」とした。
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