
スギの木工を手掛ける奥田泰三さん=新温泉町熊谷
雪深い但馬の冬が終わり、里山が明るい新緑に包まれる季節が訪れた。兵庫県新温泉町の熊谷地区。谷あいに広がる農村の一角にかまぼこ形の小屋がぽつんとたたずむ。屋内は木材や加工道具が所狭しと並び、赤褐色の樹皮からあふれた爽やかな香りに満たされる。奥で作業をしていた奥田泰三さん(55)が出迎えてくれた。この場所で20年近くスギを使った木工を続けているという。スギにこだわる真意を聞いてみた。(末吉佳希)
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