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現状や課題などについて意見を交わした朝来市公共交通会議=同市役所
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現状や課題などについて意見を交わした朝来市公共交通会議=同市役所

 兵庫県朝来市は、JR播但線や山陰線、路線バスの通勤利用を促すため、対象区間などの定期を購入した際、事業所や通勤者に購入費の半額を補助する。課題となっていた路線バスなどに加え、播但線の利用促進などが求められることから急きょ予算化。6日に開会した同市議会定例会に、市は関連費用を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を提出した。(小日向務)

 補助の対象区間は、播但線の和田山-寺前▽山陰線の養父-上夜久野▽路線バスの市内区間-。市内に拠点がある企業や団体に加え、朝来市民が通勤する市外の事業所なども対象となる。

 JR西日本は4月、播但線など1日の平均通過人員が2千人未満の区間で、それぞれの収支を公表し、路線の在り方について地域と議論などを求めている。それらを受け、同市は市職員に通勤での公共機関の利用を呼び掛け、藤岡勇市長を含む10人が新たに通勤でJRを利用している。列車の時間に合わせて勤務時間も調整した。

 さらに市内の事業所を対象に、公共交通を利用した通勤について調査。「働き方改革」なども追い風になり、聞き取りをした約20社は「交代制勤務の職場は難しいが、経理などの担当者はできそう」「(マイカー通勤者のために)借りている駐車スペースを減らせるため、コストダウンにつながる」など、大半が前向きな回答をしているという。

 20人程度の利用を想定しており、予算額は61万8千円。利用が多い場合は、増額も検討している。補助利用の回数に制限はなく、2023年度以降も継続する予定という。

    ◇

 朝来市議会の6月定例会の会期は27日まで。市は本年度一般会計補正予算案など9議案を提案した。一般質問は14~16日。

■市が公共交通会議 コミバス、鉄道で意見交換

 朝来市は3日、公共交通機関の在り方を話し合う会議の本年度初会合を、同市役所で開いた。以前から課題となっているコミュニティーバスの利便性向上などを議論するとともに、JR西日本が赤字路線として公表した播但線の現状を共有した。

 「朝来市公共交通会議」は、住民代表や公共交通事業者、有識者らで構成。市内を走る鉄道やバスの在り方を毎年議論している。本年度については、JR西が管内ローカル線の収支状況を4月に初めて公表。地方路線の在り方を沿線自治体と協議する意向を示した。これを受けて、同市は本年度を「公共交通対策元年」と位置づけ、対応を強化するという。

 藤岡勇市長は初会合の冒頭で「公共交通を巡る状況は大きく変わっており、利用促進の取り組みも必要になっている」とあいさつ。「持続可能なよりよい交通体系にしたい」と訴えた。その後、市の担当者がコミュニティーバスの利用状況などを報告し、播但線を含む公共交通の現状や今後の課題などを説明した。

 意見交換では、住民側から播但線の行方を不安視する意見や、予約を集約し希望の場所で乗降できる「デマンド交通」を求める発言などもあった。JR西の担当者も出席し、新型コロナウイルス禍による収入減など厳しい状況について理解を求めたほか、バス業者側からは運転手不足に苦しむ現状なども報告された。

(小日向務)

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