鉱山町として栄えた兵庫県朝来市生野町の風景画を描くアクリル画家松本知佳さん（２９）＝同町＝が、同県香美町香住区一日市の古民家喫茶＆レンタルスペース岡見で個展を開いている。２１日まで。

　松本さんは、大阪芸術大でイラストレーションを専攻。Ｕターン後に生野のまち並みを描き始めると、３週間の個展に約５００人が訪れるなど反響が大きく、３年前からフリーランスで活動している。

　夜の通りに浮かぶお好み焼き店の赤ちょうちんや、重厚感ある石州瓦のまち並み、「生野イルミネーションロード」の温かい電飾などを描いた１０点を展示。紺碧（こんぺき）の海でシーラカンスを抱き寄せる少女や、周りを彩る熱帯魚の群れを描いた想像画（幅３メートル超、高さ１・４メートル）は芸大時代の卒業作品で、あべのハルカス（大阪市阿倍野区）にも飾られたという。

　無料。午前１０時～午後５時。１８日休み。松本さんが貝やシーグラスで作ったリースやコースターを販売。２１日午後３時から、松本さんがプロデューサーを務めるピアノとサックスのデュオ「ｎｅｇｉｍａｒｏｎ（ねぎまろん。）」のライブがある。

　要予約。２千円（ワンドリンク付き）。岡見ＴＥＬ０９０・９６９９・６０７６

（長谷部崇）