但馬産のそば粉を使用した新そばが６日から、皿そばで有名な兵庫県豊岡市出石町の専門店２５店で提供される。１１月３０日に地元関係者向けの試食会が開かれ、参加者は香り高く、こしのある地元の新そばを味わった。

　そば粉は同市出石町と新温泉町で作られたソバを製粉したもので、出石皿そば協同組合が約２・５トンを調達。毎年１１月に催されていた「出石皿そば新そばまつり」で振る舞っていたが、新型コロナウイルス禍で３年続けて中止になったため、ＰＲの場として試食会を開いた。

　ソバを栽培する「ナカツカサファーム」（同町口小野）の中務喜紹代表（５９）は「ソバの一部が倒れてしまい収穫量は減ってしまったが、味は良くて安心した」と話していた。

　入荷量に限りがあるため、同組合の武田光弘理事長は「年内に完売するかもしれないので、今しか味わえない地元のそばをぜひ食べてほしい」と呼びかけている。（石川　翠）