但馬

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「瀞川・氷ノ山線」を使って木材を搬出する様子(県朝来農林振興事務所提供)
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「瀞川・氷ノ山線」を使って木材を搬出する様子(県朝来農林振興事務所提供)
林道からの眺めを楽しむ人たち(県朝来農林振興事務所提供)
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林道からの眺めを楽しむ人たち(県朝来農林振興事務所提供)
神戸新聞NEXT
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 森林管理などの優れた取り組みを表彰する「治山・林道コンクール」で、兵庫県香美町と養父市、宍粟市にまたがる県管理の林道「瀞川(とろかわ)・氷ノ山線」が、林道維持管理部門で最高位の農林水産大臣賞を受けた。日頃の維持管理に加え、ハイキングやサイクリングの愛好家ら一般利用者にも配慮している点などが評価されたという。県の担当者は「さらに多くの方に、林道に親しみを持ってもらいたい」と喜んでいる。

 同コンクールは45回目で、日本治山治水協会(東京)などが主催。自治体などの取り組みを対象に、林道維持管理や治山工事などの5部門で実施しており、農水大臣賞は、県内では初めての受賞という。

 同線は「森林基幹道」という種類の林道で、起点と終点が国道や県道などとつながり、トラックや車が走行できる規格。山中では基幹道から分岐して作業道が張り巡らされ、木材の伐採や間伐などに使われている。

 県朝来農林振興事務所によると、同線は県内の森林基幹道としては最も古く、1967年に香美町村岡区の国道9号を起点に道が開かれ始め、88年までに開通した。総延長は約45キロで、香美町側の瀞川工区、養父市側の氷ノ山工区に分かれている。林道の標高は200メートル~1250メートルほどで、眺望が開けると但馬の山並みや集落などが一望できるほか、瀞川工区ではカラマツ林、氷ノ山工区では天然のブナ林も見られる。

 雪がない時期には、林業関係者だけでなく、高原やキャンプ場などに向かう観光客らに利用されるほか、オフロードを走る車や自転車の愛好家らにもひそかな人気に。案内看板やバイオトイレを設置したほか、散策イベントも実施している。

 同事務所の福島智則林道建設課長(52)によると、林道管理には、側溝の掃除や草刈りなどの地道な作業が欠かせない。「日頃の取り組みが評価されてありがたい。今後も林業の生産効率の向上や、一般の方へのPRに取り組みたい」と話す。

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