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完成したキッチンカーの前で商品を手にする(右から)小川菜美さんと恭弘さん=豊岡市出石町町分
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完成したキッチンカーの前で商品を手にする(右から)小川菜美さんと恭弘さん=豊岡市出石町町分
規格外のレタスやトマトなどを挟み込んだホットドッグ=豊岡市出石町町分
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規格外のレタスやトマトなどを挟み込んだホットドッグ=豊岡市出石町町分

 形や色が不ぞろいで出荷できない規格外の野菜を使ったメニューを、兵庫県豊岡市出石町の野菜農家、小川恭弘さん(32)と菜美さん(44)夫妻がキッチンカーで提供し始めた。フードロスの削減を掲げて今夏にクラウドファンディング(CF)で資金を募った事業で、「賛同してくれた多くの人の思いが詰まったキッチンカーで、野菜のおいしさを広く伝えたい」と話している。

 小川さん夫妻は農園「ベジーデプラス」を運営し、六つのビニールハウスと2ヘクタールの畑で旬の野菜を約30種類作り、直売所やインターネットで販売を続けてきた。その中で、丁寧に育てても、見た目が規格に合わないために出荷できない野菜も多く、活用を探ってきた。

 自分たちで調理して販売するキッチンカー事業を思い付き、今年の夏にCFを実施。インターネットで野菜を購入してくれている東北や九州在住の人らを含む182人から160万円が集まった。

 資金はキッチンカーの購入費の一部に充て、オレンジ色に塗装。メニューはフードコーディネーターにアドバイスを受けながら、野菜がたくさん入ったホットドッグやタコス、スープなどを考案した。

 今月中旬にJAたじま出石支店の敷地内で催された直売イベントでお披露目し、端が茶色に変色したサニーレタスや、割れてしまったキャベツやトマトなどを使用した。

 ホットドッグを食べた女性(35)=豊岡市=は「新鮮な野菜のそれぞれ異なる食感を楽しめてとてもおいしい」と話していた。

 農園や農産物直売所「たじまんま」(同市八社宮)などで毎月10日以上営業することが目標。当面はベジーデプラスのインスタグラムやフェイスブックで情報を発信する。

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