今冬、兵庫但馬地域をはじめ日本海側の沿岸で、ダイオウイカの発見や漂着が相次いでいる。6日に豊岡市竹野町沖で地元のダイバーが海面を泳ぐイカを撮影。12日にも香美町で高校生が水揚げした。今年は、出現が頻発する「当たり年」なのだろうか。調べてみた。
まずは、神戸新聞が過去に報道したダイオウイカの関連記事をたぐった。2000年以降、県内では07年2月に同市竹野町沖で1匹が、14年に同町や新温泉町で3匹が見つかっている。大きさは3メートルから8~9メートルとさまざまだ。
そもそも、ダイオウイカは水深600メートル、水温6~10度ほどの深海に生息し、小笠原諸島沖など温帯の海域を好むとされている。南の海のイカが、なぜ冬の日本海で見つかるのか。
専門家によるこれまでの研究では、日本海には水深300メートルより深いところに「日本海固有水」と呼ばれる0~1度の冷たい水の層があり、それよりも浅いところに対馬暖流が流れる。日本海では水深が300メートルより浅い場所がダイオウイカの適温となるが、冬場は浅い場所でも水温が下がるため、温かさを求めて海面近くまで上がってくる。何らかの理由で衰弱したものが浮上し、北西の季節風で沿岸に打ち寄せられてくるとされてきた。
新潟県水産課の池田怜主任(40)は、同県水産海洋研究所に在任中の19年、「日本海におけるダイオウイカの漂着過程の推察」と題した論文を発表した。14~15年の大量漂着やその要因を、海流の強さや降雪などの気象条件を踏まえて論考している。
池田主任によると、「ダイオウイカは本当は日本海にいたくない」が、北は過度に冷たく、南は温かすぎる水で閉ざされ、一度入ると出ることができない。
論文では「秋に対馬暖流が強い年は、直後の年明け後の冬季に大雪になる場合がある」とした上で、「その大雪の1~2、2~3年後に大量漂着がみられる」という規則性を指摘。ダイオウイカは、卵や赤ちゃんの時、対馬暖流の流れが強くて大雪になるような年に日本海に流れ込んできて、ある程度育った後に何らかの理由で衰弱し、漂着するとの推察を示した。
島根大学の広橋教貴教授(57)=海洋生物学=によると、日本海側で確認された漂着事例は、21年度は5、6匹だったが、22年度は1月時点で既に同じ数に並ぶ。例年、2~3月に漂着が増えるといい、「今年もまだ漂着が続く」とみる。
ダイオウイカの分布や一生は謎に包まれるが、見つかるのは「弱ること」が条件だ。元気なら人目に付かないような場所に潜っているはずだが、なぜ弱るかははっきり分かっていない。広橋教授も、一度入ると出られない日本海の「半閉鎖系」の特徴を指摘。「ある程度大きくなった状態で、暖流にのって間違って入ってきている可能性があるが、その場合は一冬も越せないのではないか」と話す。
日本海の深海の生きものと言えば、ズワイガニやベニズワイガニが思いつくが、「ダイオウイカがどこにいるのかは分からない。交流サイト(SNS)などが発達し、以前よりも早く各地の情報が集まるようになっている。何を食べたかなどが分かると、少しずつ生態が見えてくるはず」と期待する。

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