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非接触のフロント無人化システム=香美町村岡区大笹
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非接触のフロント無人化システム=香美町村岡区大笹
本館ホテルとみやの客室=香美町村岡区大笹
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本館ホテルとみやの客室=香美町村岡区大笹

 スカイバレイスキー場(兵庫県香美町村岡区中大谷)を運営する「ユースランド」が、地元のハチ北高原で廃業した宿泊施設2軒を「ハチ北ホテル」として改装オープンした。フロントの無人化システムを導入し、入退館の手続きを自動化した。

 2軒は昭和から営業し、近年は使われていなかった「日の出荘」と「とみや」(いずれも4階建て)。所有者が建物の管理や税金の支払いに苦労しており、今岡秀毅社長(66)が土地と建物を買い取った。

 1軒目を購入した当初はスキー場スタッフの寮代わりにしようと考えていた今岡社長。宿泊施設として再出発させるには人手不足だったが、新型コロナウイルス禍で「非接触」が求められる中、チェックイン・チェックアウトを無人で行うフロント無人化システムを導入すれば、人手の問題も解決できると考えた。

 消防施設を更新し、畳を張り替えたほか、雨漏り箇所や外壁などを補修。「本館ホテルとみや」「別館ホテル日の出荘」としてリニューアルした。

 玄関はQRコードで開錠し、フロントの機器で名前や予約番号を打ち込むと、客室のカードキーが発行される。客室は8畳(4人部屋)と6畳(3人部屋)がある。

 ターゲットはスマートフォンを使いこなす若年層。食事も提供しないことで宿泊費を1人3千~6千円程度に抑える。食材は持ち込み可で、IH機器や冷蔵庫などを備えた厨房(ちゅうぼう)を使用できる。浴場はシャワーのみで、大浴場の希望者には近くのハチ北温泉の利用を促す。

 今岡社長は「食事や温泉は周辺の店や施設とすみ分けた方が、地域の魅力や集客力の向上につながるはず。宿泊施設の新しいモデルになれば」と話す。予約は、宿泊予約サイトの「一休.com」か「ベストリザーブ・宿ぷらざ」で。

 ハチ北観光協会によると、ハチ北の宿泊施設はピーク時の1989年に53軒あったが、現在は21軒まで減少している。香美町によると、2021年度の年間宿泊者数は1万5317人。

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