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あまりのリアルさにはく製と間違う人もいるというカニの照明=兵庫県香美町香住区香住、丸世井
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あまりのリアルさにはく製と間違う人もいるというカニの照明=兵庫県香美町香住区香住、丸世井
「いいね」10万超となった名鉄観光サービスのツイート
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「いいね」10万超となった名鉄観光サービスのツイート
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「いいね」10万超えとなった名鉄観光サービスのツイート
あまりのリアルさにはく製と間違う人もいるというカニの照明=兵庫県香美町香住区香住、丸世井
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あまりのリアルさにはく製と間違う人もいるというカニの照明=兵庫県香美町香住区香住、丸世井
カニの照明を手がけた今西照一さん=兵庫県香美町香住区余部
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カニの照明を手がけた今西照一さん=兵庫県香美町香住区余部

 「先日行った旅館…最高に…いかした…照明だっ…た…3度見した」。兵庫県香美町香住区香住の旅館民宿で撮影されたカニの親指のランプが、ツイッターでバズっている。殻の内側から光るシュールな造形が見る人の心をつかんだようだ。

 名古屋市の旅行会社「名鉄観光サービス」の公式アカウントが1月31日朝に投稿したところ、瞬く間に拡散した。2月1日午後7時時点で、この投稿は424万回表示され、10万7千件の「いいね」が付き、3万2千件リツイートされている。

 同社の投稿を見返すと、「うわあああああ!!!!! 初の万バズり!!!!!!!!! 蟹ランプ!!!!!! ありがとおおおおおお!!!! もっかい蟹食べにイカなきゃ!!!!!」(31日午後1時36分)、「ふぇえええ‥‥もうすぐ‥‥10万いいね…‥いきそう…ふぇえええ」(2月1日午前11時9分)と、反響の大きさに動揺を隠せない様子がうかがえる。

 同社の「中の人」によると1月29、30日、タグ付きの松葉ガニ(ズワイガニ雄)を食べようと、プライベートな旅行で初めて香住を訪れたという。あいにくの大雪でJR山陰線が運行を見合わせており、城崎温泉からタクシーに乗車。やっとの思いで到着した旅館民宿「丸世井」で、玄関に置いてあった高さ約80センチのランプに目がくぎ付けになったという。

 このランプは13年ほど前、香美町香住区余部の工房「レンゴー」の今西照一さん(64)が制作した。今西さんは、リアルなカニの造形を手がける「匠」として地元で知られ、駅や宿泊施設、料理店など但馬各地にその作品が飾られている。

 20年近く前、内側に光源を仕込んだ直径3メートルの光るカニを制作。その型を使って親爪だけの照明を手がけ、観光協会や町がイベントに出展する際などに貸し出していた。それを丸世井の清水浩仁代表(67)が気に入り、同じものを注文したという。

 名鉄観光サービスの「中の人」は、刺し身、ボイル、焼き、鍋など、夕食で味わったカニ料理の数々も写真で紹介。一連の投稿では宿泊先を明かしてなかったが、カニの脚に付いた「兵庫県柴山港 西善丸」のタグで、旅先に気づいた香美町香住観光協会の公式ツイッターが、31日夕に「香住! ありがとうございます!」と投稿。名鉄観光サービスも「わあああ!!!! そうなんです!!!!」「どーしても蟹を食べたく香住に行っておりました!!!!」と応えた。

 取材に対し、同社の「中の人」は「旅行会社の人間として、香住という地域の観光の盛り上げにつながったというのが一番うれしい」とコメント。この照明は「帰るまでに10回は目に入った」といい、あまりのリアルさに、大きすぎるカニのはく製かと一瞬疑ったという。

 同観光協会のツイッターには「これ…観光協会さんで売ってたりしますか…?」という問い合わせも。「10万バズり」を知った今西さんは「丸世井さんが10年以上大切にしてくれたおかげで作品に日が当たった」と感慨深げだった。

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