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岩場で教材にするウニを探す理科教諭たち=豊岡市竹野町切浜
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岩場で教材にするウニを探す理科教諭たち=豊岡市竹野町切浜

 兵庫県豊岡市竹野町切浜の竹野スノーケルセンターと周辺の大浦湾で、理科の「生物」を教える但馬地域の高校教諭が、授業の教材に使う「バフンウニ」探しに取り組んだ。5校から6人が参加し、「生きた教材で学んでほしい」との熱い思いから、但馬漁協の許可を得て冬の日本海で採取した。

 生物で「動物の発生」を教える時、ウニは受精から受精卵が分割していく流れの具体例として取り上げられる。生物の担当教諭でつくる「生物部会」は毎年、冬に産卵期を迎えるバフンウニの雄雌を採取して学校に持ち帰り、生徒たちに顕微鏡で受精から卵割までを観察させている。

 1月31日は少し波が立っていたが、教諭たちは胴長をはいて箱めがねを手に浅瀬の岩場に入り、時折波をかぶりながら、次々にウニを見つけ出した。

 生野高校教頭の高瀬直人教諭(49)によると、受精直後に卵が膜に覆われ、受精卵が二つから四つ、八つにゆっくり割れていく様子が観察できるという。高瀬教諭は「日本海が近い但馬地域の学校ならではの生きた教材。生命の神秘を感じてもらい、理科や生物を大好きになってもらいたい」と話した。

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