道の駅「神鍋高原」(兵庫県豊岡市日高町栗栖野)で今冬も、スキーシーズン中に指折りの人気という「するめ糀漬(こうじづけ)」が販売されている。短冊切りにしたスルメイカなどをこうじに漬けた商品で、今も鳥取県などでよく食べられる郷土料理だ。神鍋高原では料亭「わらく」(同町太田)だけが販売するという。スキー場もある山間部の神鍋に「なぜ、スルメの加工品が?」。疑問が湧いて調べてみると、スキーとスルメの深いつながりが見えてきた。
全国各地の食文化を集めた農林水産省のウェブサイトでは、スルメのこうじ漬けが鳥取県の郷土料理と紹介されている。食材が手に入りにくい冬の保存食として、山間部を含む山陰地域で珍重され、各家庭でそれぞれの「おふくろの味」があるという。同県では、キュウリやナスなどの夏野菜の塩漬けを一緒に混ぜ込むそうだ。
但馬地域でも、1841(天保12)年創業のこうじ製造「花房商店」(豊岡市竹野町竹野)がスルメイカのこうじ漬けを販売。花房靖裕社長によると、竹野地域でイカが水揚げされることもあり、何十年と各家庭で仕込まれてきたという。
■国民体育大会に合わせ
海の幸のイカが神鍋で食べられているのはなぜか。
神鍋高原の民宿「志ん屋」(同町名色)の飯田勇太郎さんは先月、スルメのこうじ漬けが広まった説を耳にし、友人らに紹介した。志ん屋もこうじ漬けを作っているが、最初は神鍋であったスキーの国民体育大会に合わせた名物作りで広められたというものだ。
土産用に販売するわらくの小西光明代表(73)によると、こうじ漬けを商品化したのは1960年代前半らしい。50年開業の民宿「神鍋山荘」を営んでいた父國雄さんが出していた。小西さんも、いつからこうじ漬けが作られたかは知らないが、小学生の頃には、祖母がスルメをはさみで刻む姿を見ていたという。
■滑って落ちたのがきっかけ?
小西さんも8年ほど前、起源を知りたいと、地元の古老だった寺の和尚に尋ねた。古老によると、神鍋でスキーの国体があった65年ごろ、「神鍋に来るスキー客に振る舞おう」と自身が各民宿に提供するように勧め、それぞれが家庭の味で作り始めたのが始まり。「(自家製の)甘酒やどぶろくの上にたまたまスルメが落ち、それがおいしかったのがきっかけ」と聞いた。
小西さんは「定かではない」と前置きしつつ、国体の前後に民宿で酒のつまみに供されるようになったとの説を推す。神鍋山荘でも宿泊客に振る舞い、土産用に販売するようになった。味は左党向きでもう少し塩辛かったが、わらくは万人受けするようまろやかな味わいに改良した。鳥取県と違って野菜を入れず、作り方は「企業秘密」だ。
■姫路でもこうじ漬け
そういえば、姫路市の記者の実家でも、こうじ漬けを作っていた記憶がある。母が知人から「スキー場の民宿で聞いたレシピを教わった」といい、自家製のこうじ漬けがわが家の冬の食卓に上がった。
小西さんは「いろんな作り方があるが、うちのは丼1杯でもペロッといっちゃう味」と笑う。「今は道路もトンネルもあるが、昔は本当のへき地。保存食として作っていたはず」と話す。今季の分は残りわずかで、来シーズンも販売するという。

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