厳しい修行を終えた僧侶５人が無事に戻ったことを報告する催しが１８日、兵庫県豊岡市日高町の妙福寺で執り行われた。地域の人ら約８０人が手を合わせて見守る中、寒空の下、僧侶が半裸で冷水を浴びて修行の成果を披露した。

　戻ったのは５人で、昨年１１月１日から約１００日間に渡って千葉県市川市の法華経寺で１日に７回冷水で体を清めたり、１日２食の梅干しとお粥だけで生活したりする厳しい修行を積んだ。

　「ドンドンドン」という力強いうちわ太鼓を響かせて僧侶たちが妙福寺に到着した。一行は半裸になって冷水をたたえた水盤の前に整列、大きな声で読経をしながら、おけで水をすくって勢いよく浴びた。水を浴びた部分は赤くなり、湯気が立ち上っていた。

　一行を迎えた同寺の中沢慈運住職は「無事に帰ってこられて安心した。修行を糧にしてこれからも頑張ってほしい」と話した。