神戸新聞に連載された創作童話「かなしきデブ猫ちゃん　マルのはじまりの鐘」の世界を紹介する五国巡礼展示会が２３日、兵庫県豊岡市立図書館（同市京町）で始まった。但馬地域での開催は養父会場に続き２カ所目。全３６話をパネルで紹介するほか、主人公のハチワレ猫「マル」の巨大パネル、「新聞ばっぐ」など約１００点が並ぶ。２６日まで。

　童話は、愛媛県から来た雄猫「マル」が、コウノトリや丹波竜など、兵庫五国を代表する生き物たちと出会いながら各地を旅する冒険物語。県内各地で開く巡礼展は、マルが旅した行程を最初から振り返ることができるほか、読者お手製というスタンプなども目を引く。

　本を借りに図書館を訪れた女子児童（７）＝神美小１年＝は、展示を見て「（マルが旅路で探す猫）コザクラがかわいい。新聞でも見たことがあるけど、絵本があれば読みたいな」と話していた。２５日午後１時と同３時から、俳優の河合美智子さん、峯村純一さん夫妻による読み聞かせ会もある。（阿部江利）