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受付には豊劇ファンの列ができた=豊岡劇場
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受付には豊劇ファンの列ができた=豊岡劇場
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受付には豊劇ファンの列ができた=豊岡劇場

 昨夏から休館中だった但馬地域で唯一の映画館「豊岡劇場」(豊劇、兵庫県豊岡市元町)が25日、営業を再開した。約7カ月間の休館中は後継団体がサポーターを募集したり、イベント用に劇場を開放したりと新たな豊劇の形を探ってきた。再開を待ち望んだ豊劇ファンたちが駆け付け、劇場には喜びの声があふれた。(丸山桃奈)

 豊劇は1927(昭和2)年に芝居小屋として開業し、映画館に転換したが、テレビの台頭に伴う経営悪化で2012年に閉館。別の経営主体が14年に再開させたが、インターネット配信との競合や新型コロナウイルス禍による外出自粛などが響き、22年8月末で通常営業を終えた。

 その後、豊劇でパート勤務をしていた田中亜衣子さん(36)が「豊岡のまちに映画館を残したい」と、後継の運営団体「豊岡コミュニティシネマ」を翌9月に設立。再開に必要な資金として300万円を目標に、10月から法人・団体、個人のサポーターを募り、今年2月12日に目標額を達成した。休館中は自主上映やイベントでホールを開放してきた。

 この日、午前9時半ごろから続々と豊劇ファンたちが訪れ、受付には列ができた。上映前には田中代表が「多くの方の支援を受けて、第一歩を踏み出すことができた。豊劇を愛してくださってありがとうございます」と涙ぐんで感謝を述べた。会場からは拍手が起こり、「開いてくれてありがとう」「再開おめでとう」と祝福の声が上がった。

 豊劇に4年ほど通い続けていた女性(59)は「この日は絶対に行こうと決めていた。これからも通って全作品を制覇する」と目を細めた。別の女性(38)は「豊劇は映画の上映だけじゃない。気軽に立ち寄れて、日々の生活が潤う場所」と再開を喜んだ。

 水・木曜休館。4月20日までは計7作品を上映する。上映時間以外でのホールの開放も続けていく。豊岡劇場TEL0796・34・6256

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