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商品開発したタブレットケースを手に持つ川溿江梨さん(前列中央)ら=豊岡総合高
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商品開発したタブレットケースを手に持つ川溿江梨さん(前列中央)ら=豊岡総合高

 豊岡総合高校(兵庫県豊岡市加広町)の生徒たちが、かばんの製造会社「ハシモト」(同市正法寺)と共同で、タブレット端末の収納ケースを開発した。地域ブランド「豊岡鞄(かばん)」の認証を受けた昨年の第1弾を改良し、持ち手や資料などの収納スペースを加えて使い勝手を良くした。但馬地域の県立高校で販売する。(丸山桃奈)

 オンライン授業や情報通信技術(ICT)を活用した教育の必要性から、全ての県立高の新入生は2022年度から原則、タブレット端末を自費購入することになり、豊岡総合高は授業の一環で収納ケースの開発に着手。第1弾は同校の入学者に絞って販売した。

 22年度は3年生11人が開発に携わった。1年生全員にアンケートを実施し、第1弾の改良点を分析。「持ち手や収納がほしい」などの回答を踏まえ、第2弾を開発した。

 新商品は、性別を問わず使用してもらえるよう濃淡の水色にした。取っ手を付けて持ち運びしやすくし、資料などの収納ポケットを内側と外側に設け、固定用のバンドを内側に備えた。ポケットは、各校で使うタブレット(A4判)が入る大きさ。製造元のハシモトが改良を重ねて、縫製や強度など基準を満たした商品だけが認定される豊岡鞄の審査に通り、内側にはブランドタグが付いている。

 商品名は「運ぶ・取っ手・手助け・収納・多機能」を意味する英単語の頭文字を並べた「チャーム」とした。

 3年生がこの春に卒業したため、企画を引き継いだ商業クラブの6人が広告の作成などPRを担当した。開発に携わり、案が採用された川溿(かわばた)江梨さん(18)は「使いやすくなったと思う。多くの新1年生に使ってほしい」と話した。

 同社の橋本浩専務は「生徒の考えた案をいかに理想の形に持っていけるかを考えた。デザインは忠実に再現できた」と目を細めた。

 専用ケースは、但馬地域の県立高で案内している。50個限定で6千円。

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