企業版ふるさと納税として、搬送機器メーカー「伊東電機」（兵庫県加西市）が同県朝来市に１千万円を寄付し、６日に感謝状が贈られた。同社は朝来市生野町に、研修や交流などの拠点を設けており、今後もさらなる連携を進めるという。

　同社は、モーターを内蔵したコンベヤー駆動用のローラーを開発、製造、販売する。情報機器を活用して荷物を仕分け、分類、搬送するシステムも構築し、国内外の多くの企業に納入している。

　２０１９年に県と「連携と協力に関する協定」を締結。生野町に社員の研修や地域との交流拠点を整備した。同年に２００万円を朝来市に寄付。今回は朝来市に加え、養父市や宍粟市、加西市にも寄付している。野球部も強豪で、朝来市職員の野球部とも交流試合などを行っている。

　贈呈式では、藤岡勇市長が感謝状を伊東徹弥社長に手渡した後、伊東社長が同市との関わりなどを説明、「交流を通して生まれたアイデアを現実的な形に変えていきましょう」と呼びかけた。（小日向務）