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弁当を載せて離陸するドローン=豊岡市日高町谷
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弁当を載せて離陸するドローン=豊岡市日高町谷

 小型無人機ドローンによる物流配送事業に取り組もうと、兵庫県豊岡市日高町名色の建設会社「糸乗(いとのり)建設」が22日、ドローン飛行の実証実験を行った。将来的にはドローンが民家の上空を自動操縦で飛び、高齢者宅や被災地などに医薬品や救援物資などを届ける新たなビジネスを目指す。(吉田みなみ)

 同社は2002年設立。昨年6月に「ドローン事業部」を立ち上げ、測量や工事現場の全景確認などに利用してきた。ドローンの操縦技術を生かし、地元の盛り上げと生活の支援につながればと物流配送を計画した。

 この日は、同社日高営業所(同市日高町奈佐路)と谷区公民館(日高町谷)間の約1・4キロでドローンを飛ばした。同公民館近くのカフェで注文した弁当二つを機体に積んで同営業所に配送し、到着後に代金を入れた封筒を積んで同公民館に送り返した。飛行ルートは民家が少ない河川の上空で、離着陸時以外は自動運転にした。

 飛行ルートでは社員らが点在して待機し、順調に飛んでいるかどうかを見守った。所要時間は片道約7分で、温かいままの弁当が届けられた。

 同社によると、密集した民家の上空でドローンを飛ばすには、住人やその周辺の協力が不可欠という。今後は実証実験を重ねて操縦技術を高めつつ、地域住民に理解してもらえるよう努めていく予定だ。

 糸乗直希社長(51)は「豊岡市内の上空に『空の道』を作りたい。万が一の災害時などにも対処できるよう、地域のニーズに応えていきたい」と話した。

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