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 豊岡市議会(定数24、欠員1)の議会運営委員会(議運)は25日、次の市長選と市議選の同日実施を見送ることを決めた。任期満了の時期が異なる市長と市議の選挙を一本化するには、市会を任期途中で解散する必要があり、これに難色を示す市議もいたため。同日選を望む有権者のアンケートと逆の結果となった。(丸山桃奈)

 豊岡市は、北但馬の旧6市町が合併して2005年4月に発足。直後に初代市長を決める選挙を行った。ところが市議選は、自治体の合併で認められた在任特例期間を挟んだため、合併から半年後の同年10月に初めて実施。以来、同市では任期満了に伴う市長選と市議選をそれぞれ4月と10月に行っている。

 一方、市会は22年11月、議会改革を推進するため、区長連合会会長を通じて市民へのアンケートを実施した。市内のほぼ全てに当たる354区から回答が寄せられ、同日選については、コスト削減や投票率の向上につながるとして、8割が賛成した。