神戸新聞NEXT
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 26日に投開票された新温泉町長選で、神戸新聞社は22~26日、同町浜坂と同町湯の各投票所で出口調査を実施し、当日有権者数の6・5%、投票者数の8・5%に当たる713人から回答を得た。現職で3選を決めた西村銀三氏(76)は、70代以上の支持で新人3人を圧倒したが、30~50代は新人で元町課長の福井崇弘氏(56)がトップだった。浜坂・大庭の両こども園再整備については、6割余りが「将来的に再編・統合すべき」と答えた。(長谷部崇)

 立候補した4人の地盤は、西村銀氏と福井氏が温泉地域。いずれも新人で元町議の西村龍平氏(60)と元町商工会長の谷田一富氏(72)が浜坂地域。

 町内有権者の62%が住む浜坂地域は4人に票が分散し、投票先は西村銀氏29%、西村龍氏27%、福井氏と谷田氏は21%で並んだ。残る38%の温泉地域は西村銀氏47%、福井氏40%と2人で9割近くを占め、浜坂地盤の2人は苦戦したとみられる。

 年代別は、20代以下と60代~80代以上で西村銀氏がトップに立った。中でも70代は5割近く、80代以上は6割近くが選んだ。一方、30~40代では3番手に沈んだ。

 2期8年の西村町政に対する評価は「とても評価する」11%、「評価する」「どちらでもない」が各36%、「評価しない」12%、「全く評価しない」5%だった。「とても評価する」「評価する」の合計は80代以上で59%、70代で56%に上ったが、40代は37%、30代は28%にとどまった。

 長年懸案となっている浜坂・大庭両こども園の再整備についても尋ねた。

 「2園存続で考えるべき」は21%にとどまり「将来的に再編・統合すべき」が65%に上った。「その他」や無回答は14%。2園存続の考えを示す西村銀氏に投票した人でも「2園存続」は29%で「再編・統合」が50%を占めた。

 投票に当たり重視したことは、西村銀氏を選んだ人が「実績・経験」55%、「人柄」27%、「公約」9%だった。福井氏は「公約」32%、「人柄」29%、西村龍氏も「公約」38%、「人柄」21%の順に多かった。谷田氏は「人柄」31%、「実績」27%だった。

 新町長に取り組んでほしいことは、最多が「人口減少対策」(27%)で「医療・福祉」(22%)「教育・子育て」「物価高対策・生活支援」(各12%)「経済・産業振興」(7%)「観光振興」(6%)「企業誘致」(5%)の順に並んだ。