河合宗徹住職の話を聞く看護学生たち=成徳寺
河合宗徹住職の話を聞く看護学生たち=成徳寺

 丹波市立看護専門学校の学生たちが、終末期ケアの学習の一環で成徳寺(丹波市柏原町北中)を訪れ、河合宗徹住職(68)の話を聞いた。自治体の相談員や保護司を務め、自死遺族の支援や人権擁護の活動に力を入れる河合住職から、患者やその家族の苦悩に向き合う上での心構えを教わった。(那谷享平)

 同校の3年生は「成人・老年看護学実習」で毎年、市内の寺院などを訪ね、死生観について思索を深めている。成徳寺での実習は初めてで、10、17日の2日間で学生計32人が参加。2時間半の授業の前半では、河合住職が「一切皆苦」や「諸行無常」などの基本理念を解説した。後半は、自死遺族の支援で得た知見を基に「傾聴」の重要性について語った。