成年後見を受け持つ高齢者らの生活について話し合う「市民後見たんば」の足立宣孝理事長(右)とメンバーたち=丹波市氷上町市辺
成年後見を受け持つ高齢者らの生活について話し合う「市民後見たんば」の足立宣孝理事長(右)とメンバーたち=丹波市氷上町市辺

 病院、薬局の窓口で代金を支払うと、次は郵便局へ移動して現金を引き出す。足立宣孝さん(72)=丹波市氷上町市辺=が手にするのは他人の通帳と他人のお金だが、どの受付係も顔をよく知っているから淡々と手続きを進める。成年後見人の日常の一場面である。

 成年後見は、認知症や障害などで判断能力が低下した人のための法的なサポート制度。任意契約か家裁の選任で選ばれた後見人が財産を管理し、日常生活や権利行使を助ける。その中でも国は、家族や専門家以外が担う「市民後見」の推進に近年力を入れる。