高齢男性の人命保護に貢献し、署長感謝状を受けた後藤裕章さん(中央)。家族らに囲まれ喜びの表情を見せた=丹波篠山市郡家
高齢男性の人命保護に貢献し、署長感謝状を受けた後藤裕章さん(中央)。家族らに囲まれ喜びの表情を見せた=丹波篠山市郡家

 「もしかして…」。よぎった心配と不安に声をかけずにはいられなかった-。真夜中にひとり歩きをしていた高齢男性の人命保護に貢献したとして、篠山署は、丹波市山南町井原の看護師、後藤裕章さん(38)に署長感謝状を贈った。時間や状況、会話の受け答えなどから、一人のままにしておくのは危険と判断。警察が駆けつけるまで1キロもの距離を付き添い、事故に遭わないよう見守った。(秋山亮太)

■保護されたのは91歳男性、判明した住所は何と…

 事が起きたのは6月12日。後藤さんは午後10時過ぎに丹波篠山市草野の友人を訪ね、軒先で談笑していた。日も変わらんとする頃、話を切り上げて帰ろうとしたとき、「ガラガラ-」と鳴る音に気付いた。