タンバティタニス(丹波竜)など太古の生き物たちが、家に飾れる愛らしいオブジェになった。糸でつるし、空気の揺らぎを受けてゆらゆらと動く「モビール」の制作キットで、兵庫県丹波市柏原町柏原の「柏原加工紙」が開発した。シートの状態から切って折って簡単に作れる内容で、恐竜化石が見つかった地域の魅力や、ものづくりの面白さを体感できる丹波ならではの土産品に仕上げた。(秋山亮太)
恐竜のタンバティタニスとティラノサウルス、翼竜のプテラノドンをモチーフにしたモビールが一組入っている。キットには型紙3枚のほか、丸紙を組み合わせて作る「ペーパーボール」や、つるすための糸、手順を記した紙も添えられる。
モビールは外周線に沿ってはさみなどで切り出し、折って簡単に作れる。組み立てると大きいもので20センチ程度。頭部や脚部の立体感、長い首や尾の絶妙な反りなど、折りによって表現した細やかな意匠が見どころだ。ペーパーボールと一緒に糸を通し、天井などからつるして楽しむ。
デザインには特にこだわったという。デフォルメした愛らしい見た目に終わらせず「丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム推進協議会」に協力を得て、タンバティタニスの前脚や尻尾の太さ、ティラノサウルスの前脚の指の本数などを確認し、愛好家の目にかなう造形に仕上げた。
型紙は段ボールの表面などに使われる強度の高いクラフト紙でできている。あえて印刷を施さず、温かみのある紙の風合いを生かした。そのままシンプルに飾ってもよく、色を塗ったりシールを貼ったりして世界に一つだけのアイテムにしてもよい。
同社は1961年創業。紙素材に強度や防湿防水効果、機能性を持たせる加工を手がけている。長らく企業向けの製造が主だったが、2013年に自社ブランド「teshio paper(テシオペーパー)」を立ち上げ、モビールやラッピング用品など一般消費者向けの事業にも力を入れている。
今回の「恐竜モビールキット」の開発は、丹波市観光協会のショップなどに自社商品を置きたいと同協会へ相談したのがきっかけ。丹波らしい品を作りたい同社の考えと、恐竜化石発見地という魅力を発信したい同協会の思いが重なって実現した。
同協会は地域の組織や企業が協力して商品を作り出せたことに「今回の事例を生かして、まちを一緒に盛り上げていく動きを広げていきたい」としている。同社営業・広報部の矢本章子さんは「作るとき、飾って眺めたときに丹波のまちを思い出してもらえると思う。紙の手触りや作ることの面白さも味わえるので、ものづくり企業の魅力も伝わればうれしい」と話している。
キットは各1320円でペーパーボールは5色から選べる。たんば恐竜博物館のミュージアムショップや道の駅「丹波おばあちゃんの里」で販売中。























