一節一節感情を込めながら「柿山伏」を演じる児童=加古川市平荘町山角
一節一節感情を込めながら「柿山伏」を演じる児童=加古川市平荘町山角

 加古川市立平荘小学校(平荘町山角)の6年生による狂言発表会が23日、近くの平之荘神社の能舞台であった。伝統文化に理解を深めようと、卒業を控えた6年生が毎年演じてきたが、義務教育学校への統合で平荘小としては最後。23年間指導してきた大蔵流狂言師の山口耕道さん(69)=丹波篠山市=も閉校を機に講師を退く。約2カ月間、真剣に稽古に取り組んだ「最後の弟子」の晴れ舞台に目頭を熱くしていた。(児玉芙友)