高砂市長選が31日に告示される。筆者(39)は小学1年から大学卒業まで高砂市で育った。就職後は転勤で県内をあちこち引っ越し、縁あって昨年10月から高砂市政を担当している。筆者自身の記憶とふるさとの今を比べながら、市の課題を探る。(中川 恵)
中学生の職業体験「トライやる・ウィーク」の初年度生。医師になりたいと思っていた筆者は、高砂市民病院を希望した。車いすを磨いたり、薬が準備できたこと知らせるモニターを動かしたり。大勢の人が働き、命に関わるぴりっとした雰囲気に身が引き締まった。
結婚後の2017年、第1子を里帰り出産した際に利用したのは、加古川中央市民病院。地元の産婦人科医院を受診したが、出産にリスクがあり「大きな病院で」と言われて紹介を受けた。同級生の中には高砂市民病院生まれもいたと思うのだが、市民病院に産科はなかったのだろうか?