うどんチェーン「丸亀製麺」の海外出店支援を託されるなど、数々の大型事業を裏で支えてきたのが、コンサルティング会社「トイトマ」（神戸市）社長の山中哲男（４２）だ。兵庫県加古川市出身。飲食業界のカリスマや吉本興業会長ら経済界の大物らに初対面で気に入られ、任された事業で成果を上げてきた。高卒後、経験・知識・資金「ゼロ」からのたたき上げの歩みに迫った。（斉藤正志）
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「挫折」の始まりは、大学受験だった。
加古川市の平岡中学校、加古川南高校では、陸上部の主将だった。
高校３年だった２００１年、甲南大（神戸市）で講師を務めることになっていた陸上選手の伊東浩司さんに憧れ、同大を受験したが不合格だった。
