兵庫県を代表する五色塚古墳(神戸市垂水区五色山4)は、全長194メートルの前方後円墳で、4世紀後半に築造されました。古く江戸時代の文献にも記載があり、近代になって兵庫県内で最初に国指定史跡になるなど、早くから注目された存在でした。昭和40年代に整備に向けた発掘調査を経て、築造当時の姿を示す復元整備がおこなわれ、葺石と埴輪によりその威容が再現されています。葺石の石材は淡路島のものと判明しましたが、淡路の石を運んで山陵を明石に造った話は「日本書紀」にも記されており、古代の文献記事とも一致することが明らかになっています。残念ながら被葬者はわかりませんが、古墳の形や規模から考えて当時の王権と深い関係のある人物と考えてよいでしょう。























