中部電力パワーグリッド(名古屋市)は11日、電柱などに作られたカラスの巣を撤去する際、鳥獣保護管理法に基づく行政の許可を得ずにひなや卵を捕獲・採取する不適切な対応が三重県であったと発表した。停電を防ぐための措置で、無許可を認識して行っていたという。長野、静岡両県も含め、許可数量を超えたり捕獲数を過小に報告したりした事案もあった。

 三重県では2022年以降、ひなを無許可で431羽捕獲し、卵を2個採取した。今年6月に内部通報があり発覚した。慣習となっていて管理者も是正できなかったといい、再発防止に向け、職場での議論や教育を通じて法令順守の意識を高めるとしている。