政府が年内の策定を目指す「人工知能(AI)基本計画」の骨子案が11日、分かった。ロボットがAIで空間を認識しながら自ら動く技術「フィジカルAI」の開発を推進し、国内産業の競争力を強化する。AIの普及が雇用に与える影響を調べ、リスキリング(学び直し)の支援に注力するとの方針も明記した。
政府は12日にも石破茂首相をトップとするAI戦略本部の初会合を開き、骨子案を議論する。
骨子案では「世界で最もAIを開発・活用しやすい国」を目標とし、まずは「政府自らが先導的に利活用」するとの考え方を示した。ロボットや新薬開発といった日本の強みがある分野とAIとの融合を「勝ち筋」と定めて重点的に支援する。