オンラインカジノを常習的に利用したとして、常習賭博罪に問われたフジテレビ元社員でバラエティ制作部企画担当部長だった鈴木善貴被告(44)は16日、東京地裁の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役1年を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は25日。

 検察側は冒頭陳述などで、2020年ごろ先輩社員から教えてもらったことをきっかけに、断続的にギャンブルをするようになったと指摘。起訴された期間に賭けた金額は推計で、計約6億円に及ぶと述べた。

 被告は質問に、ギャンブルでの負債が約3千万円に上ったが「ギャンブルで取り返すしかない」と、家族や知人から借金して続けたと説明。借金は自宅マンションの売却金でほぼ全額返済しており、病院で依存症の治療を続けると話した。

 起訴内容によると、24年9月~今年5月、国内からカジノサイトに計145回接続し、バカラ賭博などを繰り返したとしている。