東証プライムに上場し、鐘を打つオリオンビールの村野一社長(右)ら=25日午前、東京都中央区
 東証プライムに上場し、鐘を打つオリオンビールの村野一社長(右)ら=25日午前、東京都中央区

 沖縄県を代表するビールメーカーのオリオンビール(豊見城市)が25日、東証プライムに上場した。売り出し価格は1株850円で、この価格に基づく時価総額は約350億円。上場により知名度を高めて成長が期待できる観光事業のほか、県外や海外でビール事業を強化する。同社によると、沖縄の製造業企業の上場は初めて。

 オリオンビールは1957年に設立。2019年に野村ホールディングスと米投資ファンドのカーライル・グループの傘下に入り、上場を目指していた。

 02年に販売網拡大のため、アサヒビールと業務提携。24年には観光やホテル事業の協業を目的に近鉄グループホールディングスと資本業務提携を結んだ。