福井県の杉本達治知事は30日、建設中の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)に関する審査計画が遅れていることについて「大変残念だ。安全最優先に、来年度中完成の目標は守っていただきたい」と話した。県議会本会議後に記者団の取材に応じた。

 再処理工場を建設する日本原燃が29日、原子力規制委員会の審査会合で、11月中を予定していた設計・工事計画の説明終了が困難との認識を示したことを受けたもの。

 福井県では関西電力が原発敷地内に使用済み核燃料の乾式貯蔵施設の設置を計画している。杉本知事はこの計画の事前了解について、燃料の搬出先となる再処理工場の審査で原燃の説明が終了してから判断するとした。