東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に関する新潟県の県民意識調査の中間報告で、東電が柏崎原発を運転するのは心配との回答が「どちらかといえば」を含め全体の69%を占めたことが分かった。関係者が1日、明らかにした。花角英世知事は、再稼働の是非を判断するための材料の一つにこの調査結果を挙げており、対応が注目される。
中間報告は県内30市町村の6千人のうち、有効回答が確認できた3360人分を集計した。最終結果は、半径5キロや30キロ圏内に含まれる9市町村の住民6千人を対象とした追加分も集計し、10月末ごろにまとまる見込み。花角知事はその後、地元同意を巡る自身の判断を示す考えだが、時期は明らかにしていない。
中間報告ではほかに「再稼働の条件は現状で整っている」としたのは「どちらかといえば」を含め37%。整っていると思わないとの回答は「どちらかといえば」を含め60%となり、否定的な意見が上回った。