新工場棟の竣工式に出席した三菱電機の漆間啓社長(右から2人目)ら=1日午前、熊本県菊池市
 新工場棟の竣工式に出席した三菱電機の漆間啓社長(右から2人目)ら=1日午前、熊本県菊池市

 三菱電機は1日、電気自動車(EV)などの電力制御に使われる次世代パワー半導体の新工場棟の竣工式を熊本県菊池市で開いた。EVのほかエアコンや産業用ロボットも需要が伸びるとにらみ、生産強化のため自社工場の敷地内に新設した。既存設備の増強と合わせ、投資額は約1千億円。市場動向を見て来年4月の当初予定を前倒しし、今年11月に稼働する。

 新棟では、半導体の基板材料のウエハーを製造する。従来のシリコンより電力効率の良い炭化ケイ素(SiC)を使った次世代品で、EVに搭載すれば航続距離を伸ばせる利点がある。